2013年9月9日月曜日

スマイルとうほくプロジェクト 被災地を案内

 9月8日(日)「スマイルいわてプロジェクト」担当の岩手日報社の社員の要請によって、岩手大学生6名と教師1名の皆さんを、三陸鉄道南リアス線の各駅付近の名所や旧跡を案内しました。案内は三陸鉄道盛駅業務の委託を受けている「NPO法人夢ネット大船渡」の岩城理事長が行いました。  目的は、三陸鉄道南リアス線のスゴロクを作るための資料集めでした。最初に11時30分盛駅発の列車に同乗し、各駅ごとに「スゴロク」の参考になる名所や旧跡等について車内で説明を行いました。終点駅の吉浜に岩手日報社員と教師が待って頂き、帰りは自動車に乗って現地を案内しました。 ●吉浜駅  津波記念石=昭和8年の津波で海岸から200m押し上げられ、その後道路工事で埋没した30トンの石が、今度の東日本大震災で再び表に現れた石、次に石川啄木が盛岡中学時代に吉浜を訪問しましたがその歌碑を案内しました。なお、啄木の歌碑は、気仙地域に3カ所ありましたが、高田松原の歌碑は東日本大震災で不明となりました。この吉浜と盛町の天神山にあります。
●三陸駅  推定樹齢7千年といわれる三陸大王杉、こんな巨木が他にあるものか、屋久島の縄文杉と比較しても劣らないのではと感動していただきました。越喜来小学校の2階裏から避難路があった説明もいたしました。
●甫嶺駅  少し奥ですが、今出山金山事務所跡まで行きました。昭和初めには工夫250名も働いていたといわれる金山(気仙4大金山の一つ)、ここには事務所跡や映画館跡との標識もあります。甫嶺駅のホームに立って、海岸から津波の押し寄せた様子を思い走らせました。今出山金山跡での説明と事務所あとの写真は、8月24日の駅からウォークの写真を使いました。
 
●恋し浜駅  駅には2~3回も来ているそうですので、ホームや待合室にある「ホタテ絵馬や愛の鐘」は見ないで、直ちに砂子浜の大家(千田家)へ行きました。事前連絡もせずに突然の訪問にも関わらず、当主の案内でお御堂や母屋を見せて頂きました。江戸時代から栄えた千田家、岩大生の皆さんには驚きであったことでしょう。
●綾里駅  綾里駅までの途中に「明治三陸大津波伝承碑」に寄りました。明治29年の津波は、「震度2~3の弱震であり、誰もが津波が来るとは思っていなかったところに、巨大津波が押し寄せ、綾里では1350人も犠牲者があった」と書いてありました。綾里大権現も見て頂きました。
●陸前赤崎駅  午後5時も過ぎ、大洞貝塚を案内して、案内を終了しました。今回は大洞貝塚跡だけに行きましたが、近くに気仙33観音の23番札所「田端観音」があります。その田端観音の写真です(5月18日の写真です)。
こうした案内を受けたい人は、三陸鉄道盛駅ふれあい待合室へ連絡ください。電話0192-47-3542 岩城理事長が案内します。

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